5月31日土曜日
カラッと晴れた気持ちの良い日。
今年も、森ん子を卒園されたご家族のご厚意で、ご自宅の田んぼで田植えのお手伝いをさせていただくことができました。
驚くほど澄んだ綺麗なお水に、元気よく育った早苗。手に取った瞬間の子どもたちの反応は、実にさまざまです。
泥の感触に戸惑い、思うように動けず半べそをかく子もいれば、田植えの経験を積み重ねてきた森ん子ちゃんたちは、意気揚々と作業を始め、慣れた手つきで一株ずつ丁寧に植えていました。
我が家では、食事のとき、茶碗についたたった一粒のご飯でも大切にするよう、子どもたちに伝えています。
それは私自身が、親から繰り返し教えられてきたことでもあります。
日本人の主食であるお米。
でも、こうして実際に泥に触れ、苗を植える体験を通してこそ、その一粒の重みや、ありがたさを心から感じられるのだと思います。
小さな手で一生懸命に苗を植える子どもたちの姿を見ていると、この田んぼで実るお米を、これからも大切にいただいていこうという気持ちが自然と湧いてきます。
土の匂い、風の音、水の冷たさ、美しい苗の青さと力強さ。
それらすべてが、子どもたちの心に「命をいただく」という感覚を、そっと刻んでくれているように思います。
秋にはこの田んぼが黄金色に染まり、収穫の喜びを分かち合えるのが今から楽しみです。
私たちが毎日口にしているお米が、どれほど多くの手間と愛情の中で育まれているのか。
そんなことを、また一つ、子どもたちと一緒に学べた貴重な一日でした。