近くの公園の砂場で遊びました。 年少の女の子が小さな貝殻を見つけています。

小さい順に並べよう。 きれいな順に並べよう。いろんな色があるね。いろんな形があるね。と集中して遊んでいると、、、その子がぽつんと一言つぶやきました。

「ここは前、海だったんよ」   と。

周りにいた子どもたちも、ほんのり笑顔に。    ここは海だったんよね。

幼児教育・保育の無償化について

幼児期に自然の中で過ごすことを大切にしてきた森ん子保育園。

10月からの保育料無償化に伴い、森ん子のような届出(認可外)保育所の場合、県の監査も受け適合基準認定を受けている施設であるにもかかわらず、専業主婦家庭のお子さんは保育料が無償化にならないことがわかりました。

すべての3歳から5歳児の保育料を無償化に!!と国は政策として謳っておきながらそんなことがあっていいの?幼稚園なら専業主婦の家庭だって無償なのに。認可保育所の受け皿として考えられているので両親共に就労しているのが前提だかららしいのですが、何とも納得がいきません。

制度のはざ間で取り残される家庭を何とかしたいのです。

毎日森ん子は外に出かけます。

季節の移り変わりを五感で感じる子どもたち。

昨日まで匂わなかったのに今日は風に乗って香る金木犀。

台風の後には若い栗がいっぱい落ちていて、両足で何とかイガをこじ開けるのだが、ぞうりだと痛いので靴がいいなあ。

森ん子の周りではこおろぎがチロチロリンと鳴いているが、少し山に登るとまだセミが大合唱。 本当に不思議だな。

落ちた柿をちょっと味見。甘いのと渋いのとあるね。甘柿は青くても甘いね。

空の色、雲の形、木の葉の虫食い。子どもたちは目をみはる。  そしてじっくり考える。まさに”センスオブワンダ-” 豊かな時間の中で子どもたちの感性は磨かれていきます。ゆっくり丁寧に。

近年、地球の気候は変化しています。

ここ福岡だって、春は花粉や黄砂にPM2・5が心配。夏は猛暑で紫外線が怖い。そしてスコ-ルのような豪雨が降る。過ごしやすい秋は短く、冬は寒く乾燥しインフルエンザが猛威を振るう。こんな厳しい環境の中で安全な自然遊びを提供するためには保育士間の話し込みと下見などの苦労は尽きません。保育士の数を規定より多くし安心して子どもたちが遊びこめるよう対応しています。

支援の必要な子たちも森ん子の自然遊びの中で日々成長しているのがわかります。夏休み明けの9月のある日、久しぶりに政庁跡へ遊びに来ました。4月より入園した男の子が秋の心地よい風に吹かれ広い政庁跡を見まわしました。その時彼の瞳が”きらり”とひかったのがわかった私は、「政庁跡に来て嬉しいと?」と声を掛けました。すると彼はゆっくり私に抱き着いてきました。ゆっくりと、です。  入園したての頃は広い場所に行くと、どこまでもどんどん走っていくので、追いかける毎日でした。今はずいぶん落ち着いて遊べるようになりました。彼が納得いくまで遊びこみお友達や保育士と信頼関係を築き、ここは安心できる場所なのだということが伝わったからだと思います。子ども同士でしっかり関わり会話も増えてきました。毎日彼が森ん子に来てくれるおかげで温かいドラマがいくつも生まれています。そんな素晴らしい瞬間に出会える森ん子なのです。

幼児期にしっかり子どもと向き合って丁寧に子育てしたい、食の安全のこと、自然環境のことも考えたい、いろんな家族が森ん子を支えてくれています。いつもいつもありがとうございます。すべての子どもたちの保育料が無償になるようにこれからも働きかけをしていきたいと思います。子どもも保護者も保育士も共に学び・喜び・育つ森ん子共同保育園。もうすぐ行われる運動会はやっぱり天狗さんに守られた森の中で行います。きっと森ん子らしいすてきな運動会になることでしょう。どうぞお楽しみに。